こんにちは!
今回のテーマはミドル世代の転職。エンジニア井本さんにこれまでの経歴や転職した理由をインタビューさせてもらいました。
エンジニアとしての初期キャリアを教えてください!
就職氷河期に新卒でなんとか就職できたのがエンジニアとしての契約社員でした。
5年間でエンジニアとしての基礎を叩きこまれて、いわゆるウォーターフォール開発をしていましたね。当時は長時間労働が当たり前で、一番大変だった案件の頃は深夜2時に退社、朝9時に出勤、土日も出る、みたいな感じでした。
エンジニアの仕事には面白みを感じていましたが、契約が満了したので、興味があったWebディレクションを学んでみようと半年ほど専門学校に通いました。
「Webディレクター」として17年間の長期キャリアを築く
2006年から2024年春までの約17年間、Web制作会社で大企業のWebサイト運用やシステムリプレイスを担当していました。
エンジニアとしてのキャリアが少しあったので、リプレイスの時にはCMSなどシステム周りをわかっている人ということで、何かとエンジニアの経験が役に立ちましたね。
Webディレクターという職種自体は天職だと思えるほど働きやすい環境ではありました。
17年間勤められた会社を辞めて転職しようと思われた理由はなんですか?
これはですね。私が当時担当していた大手社会人スポーツチームがきっかけでして(笑)
あまり大きな声では言えませんが、決して強豪とは言えないチームだったんですね。そのチームのサイト運用を行っているうちに、新しい選手が増えたらチームメンバーに顔写真やプロフィールを足したり、戦績を更新していくわけです。
練習も試合も観に行きました。取材もたくさんしました。そうしたら、いつのまにかすごく愛着が湧いてしまって…。
2023年のシーズン開幕試合のことでした。リプレイスしたCMSの動作を見届けるために試合会場にいました。
そうしたら、運営の皆さんの努力の成果でしょう、たくさんのお客様が来ていて、客席も盛り上がって。その試合の最後、チームが劇的な逆転勝利をしたんです。
それを見たときに、子を見届ける親のような「私ができることは全て終わった」そんな清々しい気持ちになったんです。
まさか…!推しチームの劇的な勝利だけが転職のきっかけですか!?
すみません、それは違います(笑)
その試合を見届ける少し前、2020年のコロナ禍で自宅に引きこもっていましたので、久しぶりに個人開発をやってみたんです。詳しくは割愛しますが、バーチャル空間で自分の作品を展示できるようなものを作ったんですね。
エンジニアとしての知識は新卒当時から更新されていなかったので、最初はレガシーなスクリプトを書いていました。そうしたら手伝ってくれた人たちから「Laravelというのがある」と教えてもらいまして、だんだんモダンなフレームワークや開発手法を学んでいきました。
ちょうどその頃、前職では社内のリソース不足が深刻でシステムに関するタスクを請け負うことが多くなり、自然とシステムを触る環境になっていきました。
そうすると、もっと自分でなにか作ってみたいと思うようになって、もう一度エンジニアの道を志したわけです。
先ほどの試合の件は、背中を押してくれたきっかけです。
長年築いたキャリアを捨てての転職。転職活動や今後に不安はなかったですか?
2024年に思い切って仕事を辞めたんです。しばらくは海外旅行に行くなど、これまでやりたかったことを思いっきりやったら「丁稚奉公として1から学ぶぞ!」という気持ちでエンジニアとしてのキャリアを再スタートさせようと考えていたんです。
そんな矢先、健康上の問題で入院を経験しました。生死を彷徨うほどの容態ではなかったのですが、おかげさまで命拾いをし元気になったら意欲がどんどん湧いてきて気づいたら転職活動を始めていました。
不安はなかったわけではないのですが、当時の知識が通用しないこと前提で1から学ぶという気持ちでいたので、置かれている状況の割には落ち着いていたように思います。
フリーランスよりも会社員を選ばれた理由はなんですか?
転職活動と並行してフリーランスの道も検討していたのですが、フリーランスって裁量があるようで少ないのではないかと思っているからですね。
決まった要件をこの通りにやってくださいという依頼が多いのではないかと想像しまして、それだとチームでアイデアを出し合ってより良いものを作ったり、互いの苦手分野を補い合ったりすることができないですよね。
持てる力を最大化したいという思いがあるので、誰かと一緒に取り組む会社員が自分には合っていると思います。
ミドル世代での転職活動において、これまでの豊富なキャリアをどう活かそうと考えていましたか?また、転職にあたって「譲れない条件」は何でしたか?
元々体が強い方ではなく、前職のような働きやすい環境であっても体調不良で時々休むことがあったんですね。そんな中、コロナ禍で前職でも在宅勤務を取り入れ始めたら、週5フルタイムで働いても不調が出なかったんです。
「あぁ私週5で出社する体力ないんだな」と感じて、それだったら在宅勤務ができる方が休まず元気に働けると思ったので、フルリモートではなくても在宅勤務ができる会社を中心に見ていました。
ただ、キャリアに対してはミドル世代とはいえこれまでの経歴に固執せず、未経験の業界に入るような謙虚な姿勢で臨み、給与よりも学習の機会を優先する覚悟を持っていましたね。
もし買っていただけるとしたらディレクションの経験だと思っていたので、そこは面接でもアピールした記憶があります。
前職のディレクター経験や、プライベートでの個人開発の経験が、今のエンジニアとしての業務にどう活きていると感じますか?
過去のディレクター経験で培った不具合対応や進行管理のスキルはそのまま役立っています。
あと、HLCは元請けでお客様と直接会話することも多いので、お客様のご要望を引き出したり意図を汲むようなことも活かされていますね。
HLCに入ったきっかけはなんでしたか?
営業兼採用担当の藤岡さんからいただいたスカウトメールです。
当時、Wantedlyなどで色々な企業に応募していましたが、やはりエンジニアとしての実務経験が乏しいのもあってか、全て落とされてしまいました。初めて書類選考が受かったのがHLCで、慌ててスーツを買いに行った記憶があります(笑)
お見送りした企業様、ありがとうございます!笑 入社して最初に担当した案件はどんなものでしたか?
入社2日目で大阪関西万博の関連プロジェクトにアサインされました。「ドキュメントを確認してください」と言われましたが、もうなにがなんだかさっぱりでした。
特に実装面で苦戦しましたが、システム稼働開始後に当時のプロジェクトリーダーが退職されて新卒の橋本さんと共に運用を担当することになったので、これはいくら入社して間もないとはいえ少しは戦力にならないとまずいと思い「わからないだけで終わらせない!」という強い気持ちで試行錯誤のうえなんとか乗り切りました。
入社してすぐにプロジェクトにアサイン。ブランクもあり大変ではなかったですか?
わからないことも多く、ご迷惑をおかけしているなとも思いましたし、正直きつかったですね。ただ、万博案件と並行して展示会のブースデザインなど複数の役割を担当したこともあり、なんとか自尊心を保ちながら業務を続けることができました。
そのあたりは、牧長社長や藤岡さんがそういう意図をもってわざとお仕事を振ってくださったのかな?と、真意は確かめていませんが采配に感謝しています。
一日のルーティンを教えてください!
出社日だと…
朝:起床後は1~2時間個人開発に時間を充てています。 ※在宅の日は始業ギリギリまで開発していることもあります。
昼:オフィス近隣の「カフェ・ベローチェ」で個人開発の作業をしたり、月に2回はオフィス近隣にフィドル(バイオリン)のレッスンに通ったりして過ごしています。
夜:犬や猫と戯れて過ごしています。
柔軟な働き方ができるので、やりたいことも実現できています。
多くのIT企業がある中で、なぜ次の舞台にHLCを選んだのでしょうか?
会社を知ったのはスカウトがきっかけでしたが、採用試験を受ける前にホームページやブログを隅々まで読み込みました。社内イベントも強制的に参加している感じがなく、いい雰囲気に魅力を感じました。
井本さんから見て、HLCのエンジニア組織や技術に対する姿勢、チームメンバーの雰囲気はどう映っていますか? 入社前後の良いギャップがあれば教えてください。
社内が驚くほど静かです(笑)
若い方も多いのでコミュニケーションを取る際に少し遠慮してしまうこともあるのですが、皆さん話しかけたらフランクに喋ってくれる人ばかりです。
20代の新卒メンバーから見ると井本さんはとても頼もしい存在だと思います。逆に井本さんから見て、HLCの若手メンバーの刺激を受ける部分や、ミドル世代としての働き方についてはどう感じていますか?
若手メンバーがすでに高い完成度を持っていることに驚きます。自分の新卒の頃なんかそんなにしっかりしていなかったよ!?と思いますし、自分が「一番できない」という姿勢でおり学ばせてもらうという気持ちで取り組んでいます。
その中で、開発そのものだけでなく、経験を活かした顧客対応は年数なりの経験値で貢献できる部分があると思っているので、うまく連携してやっていきたいですね。
では、井本さんの今後のエンジニアとしての目標と展望を教えてください!
自分を育ててくれた業界へ恩返しがしたいです。オタク向けのサービス開発や、スポーツ系システムなどの分野で、何かを作っていきたいと思っています。
最後に、これからキャリアチェンジを考えている方へのアドバイスをお願いします!
経験を過信せず、Udemyでの学習やAWSの資格取得を通じて最新の知識を能動的に収集し準備を行うことは怠らなくてよかったと思っています。
異業種への転職も、エンジニアへの出戻りも、簡単な道ではないかもしれませんが、自分が1から学ぶ覚悟でいれば意外と何とかなるものです。HLCで一緒に働きましょう!お待ちしてます!


