こんにちは!広報の林です。
今回は、保育園や幼稚園で活躍する園児の写真共有システム『DEKIGOTO』の開発事例をご紹介します。
いまやほとんどの保育施設でデジタル化されている写真共有や写真販売。昔からどの保育園でも行われてきた定番行事であり、同時に保育士さんを悩ませてきた超重量級の事務作業でもあります。
そんな写真共有・販売を「もっとスムーズに、誰でも使いやすい」を目指して開発したシステムです。
- 写真共有・販売システムを導入しているけど、あんまり使い勝手がよくない…
- 導入を検討しているので候補のひとつとして内容が知りたい!
- 既存のシステムでは満足できず自社でシステムを作りたい
という保育施設の皆さまや、社内外問わずなにかシステムを作りたい企業様はぜひ最後までお付き合いくださいませ!
写真共有システム『DEKIGOTO』とは

『DEKIGOTO』はこどもが保育園や幼稚園で過ごす間に「こどもの社会」で起こった日々の出来事を保護者とシェアし「あのね、きょうね」と親子の会話が弾むよう手助けするサービスです。
園で過ごす子どもたちの表情を、先生たちが手軽で安全に保護者に共有できるシンプルな設計で、写真で連絡帳を見ているような感覚で利用できます。
テキストだけでも安心はできるのですが、写真だとありのままの子どもたちの表情が見られるので、どんな1日だったのかが垣間見えてホッとしますよね。
DEKIGOTO公式サイト:https://lp.dekigoto.site/
『DEKIGOTO』開発の経緯とお客様の課題
今回は、動画の制作やグラフィックデザインなどを幅広く手掛ける株式会社DEKIGOTO様のご依頼で開発を行いました。
同社の鈴木社長は、DEKIGOTOの開発秘話を次のように語られています。
私自身、仕事ではこれまで全国各地の保育園・幼稚園などトータル300施設と関わってきていて、一方でこども3人の母親なので保護者として園との関わりもあります。そういった経験の中で感じたのは、大規模園と小・中規模園を比較すると活用できるリソースに格差が生じがちだという点です。例えば大規模園であれば、プロのカメラマンさんに行事の度に撮影に来てもらっても予算的に成り立ちますが、小・中規模園だと金銭的な折り合いが付きにくかったりします。
規模が小さいゆえに、色々な大人の事情で写真が少なくなってしまったとしても、思い出になる出来事自体が少ないわけではないんです。こういった不平等を何とか無くせないだろうか?というところが、DEKIGOTOシステム開発の出発点です。とことんシンプルに、とことん簡単に、みんなが使いやすいようにこだわりました。こだわり過ぎて、開発開始から3年もかかってしまったんです(笑)
こういった写真販売のシステムだけでも、巷に20種類ほどあるのですが、たしかにどれも中~大規模の保育園や幼稚園を想定して開発されているものが多いです。
「規模が小さいゆえに、色々な大人の事情で写真が少なくなってしまったとしても、思い出になる出来事自体が少ないわけではないんです。」というお声にはとても共感します。
私自身もこども2人の保護者として一時保育なども含めると8つの園を経験したのですが、確かに小規模園だと保育システムを導入していない園もありました。
また、規模の大小に関わらず、先生自ら園のタブレットやスマホで写真を撮影されているケースがほとんどで、園によって写真の枚数や共有される頻度にかなり差があるんですよね。
写真販売の頻度も月1回の園もあれば半年に1回の園もあります。半年に1回の園は、沢山撮ってくれていたとしても手元に届く頃には写真としての鮮度が落ちてしまっているので、鈴木社長の目指されている「あのね、きょうね」と会話が生まれるようなシステムとは言えません。
なので「小規模でも導入できる」「撮影した写真をサクッと保護者に共有できる(手間が少ない)」「操作がわかりやすい」写真共有・販売システムを作ることが課題でした。
さらに「写真販売の売上を団体の運営資金にも役立ててもらえる設計にしたい」というご要望があり、先生、保護者、子どもたちみんなが笑顔になれる設計で競合との差別化を図りました。
開発の過程で特にUI/UXや機能面で譲れなかったこだわりは?
今回開発を担当したエンジニアIさんに取材したところ「お客様は使いやすさをとても大事にされていました」とのことでした。
保育業界のデジタル化の波はここ10年くらいの話で、ベテラン保育士さんや園長先生世代はデジタルに馴染みがない方もまだまだ多いです。また、サービスを利用する保護者が祖父母の場合もあるので、誰でも簡単に使えることは必須条件でした。
また、安心して使っていただけるよう写真や個人情報を含む全ての通信を暗号化しました。不正アクセスによるデータ漏洩防止等のセキュリティ対策も実施しており、安心してご利用いただける設計にしています。
あと、さすがはママ視点のアイデア。写真データのダウンロードはもちろん、プリント購入は一般的なL判サイズのほかにハーフサイズも選べるようになっています。写真収納用のアルバムも同時に購入できるのも保護者に優しいこだわりポイントです。
他にもこんなこだわりが。

園全体の行事や乳児のみ、幼児のみの行事、年長さんが乳児さんと触れ合う日など様々な行事があるので、写真共有の対象となるクラスを自由に選択できるようになっています。
細かい部分ですが、クラスごとや乳児/幼児といった分け方以外にもこういった配慮が先生方の「使いやすさ」に繋がっているんですね。
開発の過程でぶつかった「大量の画像処理」の壁!どう乗り越えた?
DEKIGOTOではデータ保存のほかに外部サービスを利用してプリントアウトすることができる仕様になっています。写真立てに飾ったり、離れて暮らす祖父母へのプレゼントにもありがたいサービスですよね。
ただ技術的な話をすると、外部サービスを利用するとそのサービスの細かな仕様に合わせる必要があります。元データ、外部サービス規格サイズ、ハーフサイズ、販売用、表示用と同じ写真でも5パターン用意しなくてはならないので、何百枚という画像をいかに素早く処理させるかは最大の課題でした。
バックエンドで何百枚も一度に処理できないため、AWS Lambdaを使って「このディレクトリに画像が入ったらこのような編集をしてください」という関数をあらかじめ設定しておき、フロントエンドだけで画像のアップロードが完結する方法で解決しました。

私も実際に操作してみました。
このイベントだけでもこの下に何百枚と写真が続いているのですが、操作がサクサク!ローディング中でグルグルと丸が回っているような時間がほとんどありませんでした。これはストレスを感じない…!!
決済処理で大ピンチ…!予定していたプラットフォームが使えない事態にどう対処した?
エンジニアIさんにとって決済機能を搭載するシステムを担当するのは初めてのことで、身が引き締まる思いだったそうです。個人情報やお金のやりとりが発生するシステムは、責任がより重くのしかかりますからね。
そんなIさんは、弊社ではお馴染みの決済プラットフォーム「Stripe」を使おうとしていたそうですが、申請したところ今回は規約違反で使えないと突っぱねられてしまうというハプニングが…。
どうやら写真販売の売上を園の運営資金にも役立ててもらえるような設計が、Stripeの規約に抵触するとのこと。法律的には何の問題もないのですが、そういったキャッシュフローが想定されていないため申請を受理できないとのことでした。
「Stripe」は、他社の事例でもよく利用している決済プラットフォームだったので、突っぱねられるなんてまさかのことでした…!
結局別の決済システムを導入して万事解決しましたが、こんなことがあるんだ…と大変勉強になったようです。
まとめ:お客様からの反響は…?
保育施設向けの写真共有システムは巷に沢山存在しますが、その中でもDEKIGOTOは「シンプルで使いやすい」「ハーフサイズも購入できる」「同時にアルバムも購入できる」「売上の一部が保育施設に還元される独自の設計」になっています。
私も実際触らせてもらいましたが、何も説明を聞かない状態で触っても「ここ押せばこういうことができるんだな」とわかるくらい簡単で直感的なUI/UXでした。システム納品後、お客様からも「使いやすい」と嬉しいお声をいただいています。
先日ブログでご紹介したスケジュール管理システムもそうですが「既に市場にあるようなシステムでは満足できない、もっとこういう機能があればいいのに」というアイデアを形にするのも弊社の得意分野です。
また、発案者の方は「このサービス本当に流行るんだろうか?」と色々な不安を抱えておられるなか手探り進められているケースも多いです。そんな場合も、マーケティングの専門家ではないのですがアプリでがっかりされないためにはどうすればいいのか、お客様が使いたくなるような仕組みは?など、共に考え伴走いたします。
これからアイデアを形にしていきたいお客様はぜひ、一度お問い合わせください。もちろん、現役保育施設様からぜひ導入したいです!なんてお声も大歓迎です。
課題解決への思いさえぶつけていただければ「こういうのはどうですか?」「こっちはイメージと違いますよね~」なんて相談しながら、アイデアの種を大事に育てて形にしていきます。


