こんにちは、無人機担当エンジニアの筑紫(散髪したて)です。
このところ日本の気候も随分変わりましたね。
晴れたと思えば季節外れの暑さだったり、雨が降ればどしゃ降りだったりと、ずいぶん極端になってきたと感じます。
特に夏場などは落雷やそれに伴う停電も多いので、パソコンなど電子機器の故障やデータ消失といったトラブルも増えてきます。
24時間稼働の無人機にも、当然災害対策が必須です。
実際過去にも、設置場所に熱がこもって高温になった影響でシステムがダウンしたり、落雷の影響でプリンタや決済端末が故障した、といったケースがありました。
熱については通気性の確保やエアコンの設置といった対応になりますが、雷・停電対策としてはUPS(無停電電源装置)の設置を推奨しています。
電子機器の天敵、雷対策
そもそも、なぜ落雷が機器の故障に繋がるのか。
その原因は雷サージ(落雷の影響で発生する異常高電圧、過電流のこと)によるものです。
雷サージが電線や通信回線なんかを伝って家の中に侵入し、コンセントに繋がってる機器を故障させてしまうわけですね。
雷サージ対応の電源タップを使用すればある程度防ぐことはできます。我が家でもそうしてます。
ただ、停電が発生した場合はどうにもなりません。
そこで、UPSの出番となります。
UPS(無停電電源装置)とは何ぞや
UPS(Uninterruptible Power Supply)とは、平時に電力を蓄えておいて、何か電源に障害が発生した場合に一時的に電力供給を行う装置です。
簡単に言えば補助バッテリーのような感じですね。
UPSには主に3種類の給電方式があります。
常時インバータ給電方式 | 安定性は高いが、大型で高コスト |
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常時商用給電方式 | シンプルかつ低コスト、電圧の調整機能は無し |
ラインインタラクティブ方式 | 比較的シンプルで低コスト、電圧調整機能あり |
ざっくりですが、それぞれこのような特徴があります。
ちなみに無人機に接続するUPSとしては、雷サージ対策に加え、電圧の安定化も考慮しておりますので、ラインインタラクティブ方式のものを選定しております。
UPSに繋いではいけない機器
さて、そんないざというときに頼れるUPSちゃんですが、接続してはいけない機器もあります。
例えば、レーザープリンターやコピー機、エアコン、ヒーター、掃除機、ドライヤー等。
こういった消費電力が高い機器をUPSに接続すると、UPSに断続的に大電流が流れることになってしまい、故障に繋がります。
UPSの方式にもよりますが、これらの機器を接続NGとしているメーカーが多いようです。つまり、説明書はきちんと読みましょう。
基本的にはPCやHDD等の記録媒体、HUBやルータ等の通信機器を優先して接続すべきでしょうね。
データが消えると、取り返しがつかなくなりますし。
思えば昔、ゲーム中に停電が発生してたせいで、ノーセーブで一気に進めていたデータが一瞬で消えてしまった事がありました。
UPSさえ設置していれば、そんな悲しい思いをせずに済んだかもしれません。。
備えあれば、憂いなしという事で。
それでは、また!