こんにちは、無人機担当エンジニアの筑紫です。
今回は私が無人機の開発に携わるようになって勉強になったな~と感じた事についてお話しさせていただこうかと思います。
えー、無人機の機能のひとつにクレジットカード決済がございます。
クレジットカード決済といえば、普段店頭でのお買い物やネットショッピングなどでよく使われる方もいらっしゃるかと思いますが、どのような仕組みになっているか深く考える事ってあまりないですよね。(・・・ないですよね?)
私も、カード会社と加盟店でなんやかんやしてるんじゃないの?と特に気にしていませんでしたが、無人機の開発を進めていく中で決済代行会社という存在を知り、その後色々とやり取りさせていただく運びとなりました。
決済代行会社とは
カード会社と言えば
・VISA
・MASTER
・JCB
などなど、皆様ご存じかと思いますが、決済代行会社というのは一般の方にはあまり馴染みがないかと思います。
決済代行会社とは、文字通りカード会社との決済を仲介・代行する会社の事です。
…と、これで終わってしまったら「そのままやないかい!」とお叱りを受けそうなのでもう少し詳しくご説明いたします。
カード会社と加盟店との直接契約の場合、各カード会社ごとに複数の契約が必要になります。
当然、審査基準などもそれぞれ異なりますので、それなりの人手や準備期間がかかることになります。(そもそも、ある程度大きな売り上げのある大手企業でないと直接の契約自体できないというのが現状のようです。)
もちろん、仲介業者を介さないため手数料を抑えられるというメリットもありますが、運用面においてカード会社ごとに締めや入金のサイクルが異なるため、管理が複雑化してしまうというデメリットもあります。
またシステム開発を行う際にも影響があり、カードごとにデータ形式が異なるためそれらを考慮して開発をする必要があります。
これらを仲介し、一本化してくれるのが決済代行会社というわけですね。
カード会社側からすれば、代行会社を介することである程度のリスクヘッジができる等のメリットもあり、加盟店側にとっても、一本化することで管理・保守などの省力化に繋がることになります。
開発面においても、決済代行会社から提供された決済システムを利用できるため、費用や工数を抑えることができます。
はい、ここ重要ですね。とても助かっています。ありがとうございます。
決済の種類について
さて、決済には「対面決済」「非対面決済」の2種類が存在するのをご存じでしょうか。
こちらも読んで字のごとくといった感はありますが、
【対面決済】
・店舗スタッフがお客様からカードを預かり、決済をおこなう
・署名や暗証番号入力で本人確認(※)
※加盟店がサインレス決済を導入している場合、一定金額以下であれば不要
【非対面決済】
・お客様が自身でカード情報を入力し、決済をおこなう
・署名や暗証番号の入力は省略、カード記載のセキュリティコードの入力で本人確認
と、一般的にはこの様な違いになります。
つまり、実店舗で店員さんにカードを渡して決済をおこなう場合は対面決済、ネットでの買い物などは全て非対面決済という事になりますね。
ちなみに、無人機は実店舗に設置されておりますが、その名の通り人と対面はしていないので、非対面決済という扱いになります。
加えて暗証番号の入力を必須としています。
これは免許証番号とカードの暗証番号で、二重に本人確認をおこない不正利用を防止するという無人機のコンセプトに基づいたものになります。
なので、暗証番号を忘れたり、何度も間違えてカードにロックがかかってしまったりすると不正利用とみなされ、ご利用いただけなくなってしまいます。
また、将来的には暗証番号を必須化する動きもあるとかないとか、そのようなお話も伺いましたので今のうちから暗証番号をしっかり確認しておいた方がいいかもしれませんね。
というわけで、このような世間の仕組みを知っておくのもシステム開発を行う上で大切な事なんだなと実感した、というお話でした。
ではまた、ごきげんよう!