こんにちは、エンジニアの松岡です。
このたび、スマートグラス/ARグラスをテーマにした「Xグラスハッカソン 2026」に、協賛として参加させていただきました!どんなイベントかというと…
2026年 6月27日(土)〜7月4日(土)/Xグラスハッカソン 2026(スマートグラス・ARグラスのハッカソン)
- 開催地:大阪・鹿児島・札幌の3拠点+オンライン同時開催
- 主催:大阪駆動開発 / XR Meetup Kagoshima
- 大阪会場:UMESHIBA BASE by UR
- 当社の関わり:協賛(HappyLifeCreators株式会社)+ 超小型ディスプレイ「GUIDE01」の提供・技術サポート
「スマートグラス時代の到来とともに、関西から世界へ」を掲げた、主催者いわく “世界初の Xグラスハッカソン” という記念すべきイベントです。
……とはいえ、「そもそも “Xグラス” ってなんやねん」と思った方も多いはず。じつは主催者の方も、最後のスピーチで「“Xグラスってなんやねん” って思ったかもしれないけど」とご自身でいじって笑いを誘っていました。
貸し出し対象として並んだデバイスの顔ぶれも多彩でした。たとえば——
- スマートグラス系:Even G2 / Rokid Glasses / Ray-Ban Meta / Oakley Meta / Spectacles / Vuzix Blade 2 / ホロスター
- XR系:Meta Quest / XREAL / Pico / だんグラ など
- GUIDE01(超小型ディスプレイ・当社デバイス)
ディスプレイ付きで視覚的にナビや通知を出すもの、音声ベースで操作するもの、カメラで「いま見ているもの」を共有できるもの、頭に被って仮想空間に入り込むものまで。この多彩さこそ “Xグラス” の面白さです。そんな記念すべきイベントの、約1週間にわたる熱気ある様子をレポートします。
会場には、参加者が自由に試せる貸し出し用のデバイスがずらり。番号を振られたVRヘッドセットや、ARグラスなどが所狭しと並んでいました。正直なところ、これだけの数のVRヘッドセットが一列に並ぶ光景は個人的に初めてで、まさに壮観でした。

▲ 電気屋さんに怒られそうな、見事なタコ足配線……! それだけ機材が充実していた証拠です。
テーマは「2030年の観光/エンタメ/防災」
今回のハッカソンのテーマは、少し先の未来を見据えた3つの領域(#観光 #エンタメ #防災)。スマートグラスやARグラスという新しいデバイスで、この課題にどう挑むかが問われました。
「2030年」という近未来の設定が絶妙で、SFのような夢物語ではなく “もうすぐ実現しそうなリアルさ” が、各チームのアイデアを刺激していたのが印象的でした。
当社は「GUIDE01」のメーカーとして開発をサポート
私たちは協賛として、自社の超小型ディスプレイデバイス「GUIDE01」を提供させていただきました。GUIDE01は、お手持ちのメガネに装着してそのまま使える世界最軽量級のグラスマウントディスプレイ。画像表示や文字表示をメイン機能とした、日常づかいできるデバイスです。
- 現地の方には機材の貸し出し
- SDK を公開し、Discord 上で開発中の技術サポート・相談を随時受付
「使うか分からないけど、とりあえず試したい」という声も大歓迎。少しでも多くの方に、新しいデバイスを使ったものづくりの楽しさを体験してほしい——
そんな思いでサポートに入りました。
当日の様子
DAY 1|6/27(土) チームビルド
初日は台風接近というあいにくの天候。中止ポリシーも用意されるなか、大阪・鹿児島の各会場ともなんとか無事に現地開催され、オンラインも交えてスタートを切ることができました。
まずはアイデアピッチから。持ち寄ったアイデアをプレゼンし、そこからチームビルド。全体で16チームが立ち上がりました。テーマに沿って「こんな体験ができたら面白い」「こんな課題を解決したい」と、活発な議論が交わされました。

特に印象的だったのは、動きの早いチームはすでに AI を活用して、初日の段階でアイデアをある程度カタチにしていたこと。夕方には中間発表会も行われ、各チームが作ろうとしている作品をZoomで画面共有。1週間の開発のスタートラインが引かれました。参加者同士がDiscord上で進捗を共有し合い、活発にやり取りしているのが伝わってきて、オンライン越しでも会場の熱気は十分に感じられました。
DAY 2|7/4(土) 成果発表会
1週間の開発期間を経て、いよいよ成果発表会。各チームが動作デモ動画と発表スライドをZoomで共有しました。テーマも技術もさまざまで、近未来の “こんな体験があったらいいな” が次々とお披露目されました。たとえば——
- スマホのカメラで相手の表情を分析し、その結果をリアルタイムで GUIDE01 に表示するグラス
- GUIDE01 をハンズフリーの HUD にして、地図で罠のパトロール経路を案内するアプリ
- カメラ映像を拡大・OCRして大きく表示し、読み上げまで行う視覚サポート系デバイス
- 顔を認識して相手のプロフィールを AR 表示する、名刺いらずの “ARプロフィール”
- STYLY で作り込んだ世界観の「路上音楽フェス」XR映像
- Quest のパススルーとマーカー認識で、バスの乗車方法を案内するデモ
私たちが提供したGUIDE01を実際に使い込んで作品に仕上げてくれたチームも複数ありました。発表後は審査・表彰式、そして全員での集合写真で締めくくり。台風で始まった1週間が、笑顔でゴールを迎えました。

うれしい “脱線”:AIだけで GUIDE01 アプリが完成
開発期間中、こんな嬉しい報告もありました。ある参加者の方が、チーム開発の合間に “脱線して”GUIDE01向けのWeb アプリ(PWA)を制作。しかも——
実は Codex(AIコーディング)を使ったので、自分ではコードを一切書いていません。GUIDE01 SDK がよくできているので、Codex がサクッと作ってくれました
とのこと。作ったアプリはGitHubで公開され、「GUIDE01用アプリの開発サンプルとして使ってください」とシェアしてくださいました。私たちがSDKに込めた “作りやすさ” が、AIとの相性の良さという形で伝わったのは、開発チームとして本当に励みになります。今の時代らしい、素敵な “脱線” でした。
GUIDE01ユーザーの方はぜひ一度ご覧くださいませ!
- 開発サンプル(PWA):https://linyixian.github.io/WalkingRecorder/
- ソースコード(GitHub):https://github.com/linyixian/WalkingRecorder
個人的な感想:非エンジニアの視点と、AIの可能性
今回、個人的にいちばん面白かったのは参加者の顔ぶれです。募集枠を見ると、開発者よりもデザイナー・プランナー・ディレクターといった非エンジニアの方が多く、半数以上を占めていました。自分はどちらかというとエンジニア寄りの人間なので、「そもそも何を作るか」「どう楽しませるか」といった、エンジニアとは異なる新鮮な視点にたくさん触れられたのが新鮮でした。実装の前に “体験そのもの” を語れる人がチームにいると、アイデアの伸び方が全然違うんだな、と改めて実感しました。
もう一つの関心は「AIを使って、いったいどこまでできるのか?」ということ。初日からAIでアイデアを形にするチームがいたり、先ほどの “脱線” のようにAIだけでアプリが1つ完成してしまったり。エンジニアでなくても、AIを相棒にすれば作りたいものへ手が届く——その可能性を、目の前で何度も見せてもらった1週間でした。
ハッカソンって、やっぱり面白い
限られた時間の中で、初対面のメンバーとチームを組み、アイデアをカタチにしていく。うまくいかないこともあるけれど、そのプロセスそのものが最高に楽しい。スマートグラスやARグラスといった最新デバイスに触れられるのも、ハッカソンならではの醍醐味です。
「興味はあるけど、参加する勇気が出ない」という方もいるかもしれません。でも大丈夫。技術力よりも、「作ってみたい」という気持ちが一番の参加資格です。次の機会には、ぜひあなたも飛び込んでみてください。きっと世界が広がります。
関連リンク
- イベントページ(connpass):https://osaka-driven-dev.connpass.com/event/391910/
- GUIDE01製品サイト:https://www.guide-series.com/
Xグラスハッカソン 2026 開催体制
- 主催:大阪駆動開発/XR Meetup Kagoshima
- 共催:UR都市機構/学校法人上田学園/公益財団法人都市活力研究所/GONENGO LLC/西日本旅客鉄道株式会社
- 協賛:HappyLifeCreators株式会社/ホログラム株式会社/株式会社U./株式会社マイスターギルド
- 協力:株式会社トーハク/DoMCN/神戸駆動開発/GDG Osaka

