PHP　empty関数って何

こんにちは、HLCのサポート担当大谷です。
サポート業のかたわらPHPの修正等を担当しており、日々つまづいた事柄などをご紹介しています。

唐突ですがPHPにempty関数ってあると思うんですが、あれ動きおかしくない？と思った事ないですか？
空じゃないのに空と判定され、思ってたんとちゃーう！！っていう事が多くて調べる事なくあまり使ってなかったのですが、調べてみたので今回のテーマとさせていただきました。

empty関数の挙動

とりあえず、どんな値を渡すとどんな結果が返るのか調べるために、以下のようなコードで変数hogeの値を変えながら検証してみました。

$hoge = 1;
if (empty($hoge)){
	var_dump("empty(1) true");
}else{
	var_dump("empty(1) false");
}

結果

・empty(1)　false

・empty(0)　true

・empty(-1)　false

・empty(‘1’)　false

・empty(‘0’)　true

・empty(‘-1’)　false

・empty(null)　true

・empty([])　true

・empty(‘php’)　false

・empty(”)　true

結果、1,-1,’1′,’-1′,’php’　は空じゃありません！と返されました。
そうですか、じゃないわ。バリバリ値入っとるやんけと言いたい。
でもこの感じ、なんか見た事あるやつや。

以前私のブログでも取り上げさせていただいた、
アレ⇒(PHP　緩やかな比較と厳密な比較について)

この公式の表のfalse列と一致しますね。
なるほど、お前も仲間やったんかと納得（無理やり）。

ということは’0’はtrueだったので、文字列と組み合わせるとどうなるのか疑問が湧きました。
==(緩やかな比較)では、先に型変換を行ってから比較するというルールでした。
‘0php’などの文字列は一体どうなるのでしょうか。

$hoge = '0php';
if (empty($hoge)){
	var_dump("empty(1) true");
}else{
	var_dump("empty(1) false");
}

$hoge = 'php0';
if (empty($hoge)){
	var_dump("empty(1) true");
}else{
	var_dump("empty(1) false");
}

結果

・empty(‘0php’)　false

・empty(‘php0’)　false

あ、これはちゃんと文字列として判定され、空じゃない(false)と返されてる。
前回==での比較では、比較前に型変換をしているという事でした。
なのでemptyでも’0php’を型変換した結果である0とfalseを比較して結果が出され、trueとなるかと思いましたが、ちょっと違うようです。
似てはいても非なるものなんですね。なんか裏切られた気分もありますが(笑)。