Blogブログ

工程別エンジニアの業務内容と習得できるスキル

みなさんこんにちは!広報の林です。

今回は、システム受注から納品・保守までの流れと各工程でエンジニアが求められる(習得できる)スキルについてご紹介したいと思います。

システムの受注から納品・保守までの流れ

弊社のように、お客様から要望に基づいて1からシステムを作ることを「受託開発(請負開発)」といいます。

受託開発のおおまかな流れとしては、課題のヒアリング、提案、設計、開発、納品、運用・保守が一般的です。

このフローを河川の流れに例えて、ヒアリング、提案、設計を「上流工程」、開発、納品、運用・保守は「下流行程」と呼ぶこともあります。

またこのフローは、製造工程と同じように一部の工程だけを請け負っている企業とすべて自社で内製化している企業に分かれます。

つまり、受託開発といってもその企業がどの工程を請け負っているかによって、エンジニアとしての業務範囲が全く異なります。

ヒアリング、提案、設計(上流工程)で求められるスキル

システム開発の上流工程では、お客様の課題をヒアリングし、課題解決に最適なシステムを設計するというスキルが求められます。

状況次第では新しいシステムを導入しない方がいい場合もあるので、コミュニケーション力だけではなく、各業界の知見や豊富な経験をもとにした判断力も必要です。

病院でいうところの医者が診断をして治療法を考えるのと同じですから、責任も重大。ここを間違うとそのあといくら保守性の高いコードを書いたからといってお客様の課題を解決することはできません。

開発、納品、運用・保守(下流行程)で求められるスキル

一方、開発、納品(テスト)、運用・保守などの下流行程では、いわゆる技術力が求められます。

ソースコードを読めること、プログラムを書けることはもちろん、各OSやコンピュータにまつわる知識、エラーが起こった時に原因を探って対処できるだけの知識も求められます。

のちのち保守や改修を行うことも視野に入れる場合は、いわゆる「保守性の高いコード」を書けるかどうかも重要です。例えるなら、クローゼットの中に洋服を押し込むのではなく、何がどこにあるか仕分けし、後からでも整理しやすい環境を作れることが大事なんですね。

ちなみに、下流行程の中でも主に開発工程に特化する人のことを「プログラマー」と呼ぶこともあります。

新卒でエンジニアに就職する場合や、未経験からエンジニアに転職する場合は、ほぼ間違いなく下流行程のいずれかを担当することになるでしょう。

コードの読み書き、コンピュータへの基本的な知識がついたうえで、エラーも解決できるようになれば、設計や要件定義にもチャレンジするというのが受託開発エンジニアの一般的なキャリアコースです。

林

執筆者

Public Relations