お久しぶりです!!エンジニア見習いの巽(大学生)です。
今回は出雲市の子供たちに楽しく遊んでもらうことを目指して、『気功砲でオバケを倒す』というApple Vision Proのアプリを開発しました。このアプリは最新デバイスApple Vision Proを活用しており、開発過程やイベントでの感想をお届けします。
Apple Vision Proって何?
Apple Vision ProはAR/VRの可能性を広げる最先端デバイスです。このアプリは、Apple Vision Proの没入感を活かし、子供たちがまるで現実で気功砲を操っているような体験ができる仕組みを目指しました。
アプリの全貌
アプリの目的(ミッション)
このアプリはイベントで楽しんでもらうことをmissonとしました。
ゲーム内容の説明
このゲームでは、プレイヤーが「気功砲」を使って現れるオバケを倒します。
- 気功砲の発射
- プレイヤーは「気」をチャージして溜め、気功砲を発射できます。気功砲はスプラトゥーンの「ナイス玉」やドラゴンボールの「元気玉」のようなイメージで両手を上に上げることで「気」をチャージできます。
- 気のチャージと管理
- 発射には「気」を使うため、リロード機能が搭載されています。
- 「気」を使い切ると攻撃ができなくなるため、ゲージを見ながらチャージする必要があります。
- 敵を倒す
- オバケが次々とスポーン(出現)し、プレイヤーはオバケを倒します。
なぜ開発しようと思ったのか
Apple Vision Proという最新のヘッドマウントディスプレイを活用し、どのようなことができるのかを知るために、アプリ開発に挑戦しました。また、イベントで楽しんでもらうために、楽しく体験してもらえるようにと思い、開発しました。
技術的挑戦や工夫
課題: 「気」という概念をどのようにHUDにするか
*HUDとは画面に張り付いている情報を表すもの
ゲームの中心となる「気」のチャージと管理は、非常に抽象的なエネルギーの概念です。これを、ユーザーが直感的に理解し操作できる形で表現することに苦労しました。
「気」の概念の理解度
- ゲーム慣れしていないユーザーにとって、「気」というリソースをどのように扱うかが難しいという課題がありました。
- チュートリアルを追加し、「気」の役割と管理方法を簡潔に解説しました。
解決策
- ゲージの設計
「気」のチャージ状態を視覚化するため、画面に「気ゲージ」を追加しました。ゲージはエネルギーの残量を明確に示し、チャージするたびに色や形が変化することで、視覚的フィードバックを強化しました。 - アニメーション、音によるフィードバック
チャージ中はキャラクターが力を込めるアニメーションを加えることで、動作と「気」の蓄積がリンクしていると感じられる工夫をしました。 - HUDテストと調整
初期段階ではゲージの動きが直感的でないというフィードバックが多かったため、子供たちにも分かりやすいようにチャージ速度やゲージの表示位置、色の変化を何度も調整しました。
↑このチュートリアルの絵はAIに作ってもらいました。最近のAIはすごいなと思います、、、
課題: UnityとApple Vision Proの互換性
Apple Vision Proを使用する際、Unityの標準機能の一部がこのデバイスで正しく動作しない問題に直面しました。特に、エフェクトの表現において制約があり、理想的な演出が難しい状況でした。
理想
現実
解決策: 見た目を工夫し、使える機能を最大限活用
Vision Proで動作する機能に焦点を当て、以下の工夫を取り入れました!
- 使える表現の最大活用
Unityの標準機能の中でVision Proで安定して動作するものを徹底的に調査し、それらを効果的に組み合わせることで、見た目に妥協しない設計を実現しました。- 例: エフェクトの表現を複雑なシェーダーではなく、シンプルなパーティクルシステムとテクスチャに置き換え、動きや色彩でリッチさを演出。
- 代替表現の採用
実現が難しい特殊エフェクトについては、代替表現を採用しました。たとえば、「気のチャージ」の演出では、背景の色変化やUIゲージのアニメーションを活用し、視覚的に迫力ある表現を作成。
使える機能でなんとか自分なりに工夫し、技術的な制約を乗り越え、見た目のクオリティを保ちながら、直感的で没入感のあるゲーム体験を作ることができました。
イベントについて、どんなイベント
このイベントでは『デジタル革命が創り出す新たな日常』をテーマに、ジャーナリストの池上彰氏が未来の生活に迫る講演を行い、専門家を交えたパネルディスカッションでは最新技術の社会的な影響が議論されました。
さらに、同時開催の『eスポーツフェスティバル2024』では、白熱したeスポーツ大会や、まるで現実の中に入り込んだようなVTuber・VR体験が楽しめました。未来の技術とデジタルの可能性に触れる、刺激的な一日でした。
イベントで得られた改善点
敵の動きにリアリティを持たせるAIの精度向上や、より直感的で分かりやすいゲージの表示方法、みんなで競い合いができるよう、ランキング機能などの改善点を得られました。まだまだ修正点、追加したい機能があるので頑張って開発していきたいと思っています。
感想
今回の「気功砲でオバケ退治」アプリの開発を通じて、多くの学びと達成感を得ることができました。
初めてApple Vision Proという最先端デバイスを扱ってみてAR/VRの特性を活かすための設計や開発の、難しさを感じ、没入感を損なわずに直感的な操作感を実現するためには、UI/UXの工夫が必要でした。試行錯誤を重ねる中で「気をチャージする動き」を取り入れるアイデアが形になり、非常に満足しています。初めてのApple Vision Pro開発でも実際に手を動かしてまずはやってみるというこは大切だと改めて感じました。
また、出雲市のイベントでは子供たちがこのゲームを実際に楽しんでくれる姿を見たとき、自分が作ったものが誰かの笑顔や感動につながるという体験が何よりも嬉しかったです。
一旦の開発はここまでですが、このアプリはまだまだ可能性を秘めています。今後もアップデートを続けていきますので、ぜひ「気功砲でオバケ退治アプリ」の成長を楽しみにしていてください!
ちなみに社長は、、
展示会では僕達に店番をお願いし、社長は、eスポーツ大会(タイピングコンテスト)に参加してましたw
池上彰さんと出雲市長の前でタイピングの実力を発揮し、予選を2位で通過する実力を見せました。
決勝では惜しくも敗北しましたが、全体で堂々の2位を獲得し、大会を盛り上げてくれました!
社長って凄いな〜って改めて思いました(棒読み)
ちなみに、自分は予選敗退でしたw
貴重な機会で参加できてありがとうございました!